こんにちは、鉄です。
かなり話題になってから時間がたってしまいましたが、2020年9月末に
NTT(日本電信電話)によるNTTドコモのTOB(株式公開買付)が
発表されました。
私は運よくNTTドコモ株を100株持っていましたので、TOBに申し込む
権利がありましたが、わからないなりに調べた結果、通常通り株式市場で
売却することにしました。
TOB(株式公開買付)とはなんぞや?
初めての経験でしたので、TOB(株式公開買付)自体の意味がよく
分かっていませんでした。
ざっくりとした自分の理解では、ある会社が株式市場で売買されている株を
買い集めたいと考えた場合に、株式市場の参加者に対して「〇〇年〇〇月
〇〇日までに△△社の株をX株以上、Y円で買うから売ってくださいね!」と
発表するという感じだと思っています。
子会社化したい、その会社への影響力を高めたいなどの理由でTOBが
行われることが多いと思うのですが、株の保有者から売ってもらうために
市場価格よりも上乗せした価格が提示されます。
今回のNTTの件の概要は以下の通りです。
期間:2020年9月30日~2020年11月16日
買い付け予定数:1,090,896,056株
公開買い付け価格:3,900円
公開買い付け代理人:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
TOB発表前の市場価格が2800円を下回る程度でしたから、40%程度の
上乗せになっています。
私が株式市場で売却した理由
上で書いたように持ち株を1株3900円で買い取ってくれるとNTTから
発表されましたが、私は通常のように株式市場で売却しました。
大きな理由としては2つです。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の証券口座がない
- 市場価格が3800円後半まで急騰した
理由1 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の証券口座がない
私は証券口座については、楽天証券、SBI証券の口座を持っていますが、
今回のTOBを担当する三菱UFJモルガン・スタンレー証券の証券口座は
持っていません。
TOBに申し込む場合は、公開買い付け期限までに以下の手順を踏む必要が
あるようです。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券で証券口座を開設する
- 現在保有している口座からNTTドコモ株をモルガン・スタンレー証券に
移管する - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座からTOBに申し込む
現状、楽天証券、SBI証券の2つで証券口座は十分と考えていたこともあり、
新たに口座開設をする必要性が見出せませんでした。
そして、理由2に挙げたように普段と同じように市場で売却しても
いいと考える水準に株価が上昇したことも大きな要因です。
理由2 市場価格が3800円後半まで急騰した
下のグラフは公開買い付け発表前後約1か月のNTTドコモ株のラインチャートに
なります。
グラフを見れば一目瞭然ですが、公開買い付け発表した9月29日以降に
2800円から3800円後半まで急騰しています。
それはそうですよね。確実に3900円で売却できるとわかっているなら、
手数料等を考慮した価格で購入できれば確実に儲かるわけですから。
(一部のインサイダー取引はこういうことを利用するんでしょうかね…?)
過去記事で私の保有株を公開していたような気がしますが、NTTドコモ株は
高配当でしたので、長期保有目的でNISA口座で3月中旬に2800円で100株
購入していました。
菅首相の誕生で通信関連株が軒並み株価が下落していることもあり、
3800円後半で売却できるのであれば十分という認識がありました。
100株で年間6250円の配当金でしたので、約10万円分、16年分の配当金を
受け取ったと思って売却することにしました。
(NTTドコモの配当金は増配傾向だったため、10~12年分だったかも
しれませんが。)
10月7日に売却をしておりましたので、TOBの書類が入った封筒が来た時には
すでに株式市場で売却を済ませた後でした。
値上がり益10万円を含めて38万円となったわけですが、その資金は3つの銘柄に
投資しています。
まとめ
2020年3月中旬に長期保有を目的としてNISA口座で購入していたNTTドコモ株は
NTTによるTOB(株式公開買付)の対象になりました。
TOBを担当する証券会社に口座を持っておらず、新規開設が面倒だったこと、
TOBの発表を受けて株価が上昇したことから、TOBには申し込まず株式市場で
売却しました。
今回持ち株が初めてTOBの対象になったのですが、いい経験になりました。
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